ないものねだり

先日バイクで外出して、帰ってきてバイクにカバーをかけていた時に、
駐車場で同じアパートに住んでいる女性と会いました。
彼女は自分と同い年で、幼稚園以下のお子さんが二人いらっしゃいます。
子供に付きっ切りで、どうしても閉じこもりがちになってしまうようで、
本当は働きに出たいし、友達が欲しいんだとこぼしていました。
子供がいるとなかなか出かけられなくなっちゃうよねと調子を合わせると、
彼女はそばで走り回るお子さんを見つめながら言いました。
そうだよ、子供ができたらバイクなんて乗れなくなるよ!
そこでアッと気が付きました。
彼女はいつも家の中でまるこのバイクの音を聞く度に、
自由気ままにバイクで出かけて行く自分のことを、羨んでいたのかしら。

ご近所の自分と同年代の女性は皆さん結婚して子供がおられますが、
我が家はまだ結婚もしていなければ、子供もおりません。
この年になってまいりますと、地元のお友達もほぼ子供がいますし、
最近は最終出産ラッシュで少子化なんて他の世界の話のようです。
生まれたよ!なんて知らせを聞くと、おめでとう!という気持ちの裏で、
人さまの幸せを羨む自分がいるのが嫌でたまりません。
まるこは男勝りにハーレーなんて乗り回してますけど、
どこにでもいるごくごく普通の女の子です。
子供を産むことも育てることも未経験なので想像に過ぎませんが、
きっと人生で最も大変な仕事の一つなのでしょう。
それでも、幼稚園で今度あれこれを用意しなくちゃいけないと
ため息を吐いている彼女が眩しく、やっぱり心の中で羨ましいです。
結局はないものねだり、他人の家の芝生は青く見えるというアレかな。
つまらない愚痴を聞いて下さってありがとう。
もう少し悩んだら、頭の整理を付けて元気になります。
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